業務用エアコンの故障や対策とは？

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業務用エアコンが故障する原因は業種や使用場所によって様々です。故障が起こる原因が分かっていれば、事前に対策することもできます。
今回は業務用エアコンの故障に関する問い合わせが多い業種を例に原因と対策を説明していきます。

故障の原因と対策　〈美容室の場合〉

【原因】

空中を浮遊する細かい髪の毛やホコリ
カラー剤・パーマ剤等の薬品
ヘアスプレー
エアコンの稼働時間が長い
日差しやドライヤーによる温度の上昇

【症状】
室内機の内部にドロドロしたスライム状の物が付着したり、埃やカビなどで熱交換器を汚してしまい、この汚れによる異臭が発生する。また、水の水位を調べるフロートにスライム状の汚れが溜まり、A3（ドレン配管詰まり）等のエラーが出る。

【対処法】
運転後に内部乾燥のため送風を10分間～15分間程度行う。

一番の対処法は定期的な「分解洗浄」です。美容室の場合、2年に一回は行う事をオススメしています。

故障の原因と対策　〈飲食店の場合〉

【原因】

調理に伴う油・煙やタバコのヤニ
室外機からダクトを通じてのネズミの侵入
厨房内の熱による温度の上昇

【症状】
フィルターが油やヤニまみれになり、通常の洗浄では汚れが落ちにくい。また、ネズミやゴキブリなどの侵入により、糞が異臭や悪臭を発生させたり、エアコンの電気回線をかじることでショートする危険性がある。

【対処法】
こまめにフィルターを交換もしくは洗浄する。
また、ネズミや害虫対策を行う（バネ式・カゴ式の罠、粘着シート、毒エサなど）。

一番の対処法は定期的な「分解洗浄」です。飲食店の場合、1～2年に一回は行う事をオススメしています。

故障の原因と対策　〈歯科医院の場合〉

【原因】

治療時に飛び散る水や薬品
歯を削った際に出る粉
1年の中でエアコンを使わない期間が短い

【症状】
業務用エアコンに水や薬品が飛び、カビに付着して赤カビになってしまうことが多く、異臭の原因になる。また、汚れを持った歯の粉をエアコンが吸い込むことでフィルターが詰まる。

【対処法】
運転後に内部乾燥のため送風を10分間～15分間程度行う。

一番の対処法は定期的な「分解洗浄」です。歯科医院の場合、2～3年に一回は行う事をオススメしています。

故障の原因と対策　〈ペットショップの場合〉

【原因】

動物の体毛
ペットを預かるところはエアコンの夜間使用

【症状】
動物の体毛には油分があり、エアコンに溜まりゼリー状になります。これがエアコンを詰まらせ異臭を発生させます。また、水を排出するドレンホースが詰まってしまい、水漏れを起こす原因になります。

【対処法】
こまめにフィルターを交換・洗浄する。

一番の対処法は定期的な「分解洗浄」です。ペットショップの場合、１～2年に1回は行う事をオススメしています。

故障の原因と対策　〈製造業の場合〉

【原因】

油・粉塵・ホコリ・排気ガス
設備による温度の上昇
製造品によって一定の温度や湿度に保つ必要がある

【症状】
粉塵やホコリを業務用エアコンが吸い込むことによってフィルターが詰まる。また、フィルターが油まみれになり、通常の洗浄では汚れが落ちない。

【対処法】
こまめにフィルターを交換・洗浄する。

一番の対処法は定期的な「分解洗浄」です。製造業の場合、1年に一回は行う事をオススメしています。

上記の方で業種ごとで例を挙げましたが、対策として共通している部分は定期的なクリーニングです。フィルター清掃などお客様自身でできる場合は、こまめにして頂くことを勧めています。「分解洗浄」は業者に依頼するのが一番です。上記でも述べましたが、分解洗浄は部品を全てオーバーホールしていくので不具合箇所の発見も把握できます。当社のオーバーホール洗浄作業は、綺麗にする事だけでなく分解過程で不具合箇所の確認を行います。簡易的な点検業務も加わっているので、不具合箇所の早期発見に努めています。

上記以外の業種別の主なエアコンクリーニングの目安時期を記載します。こちらを参考にご依頼の検討をしていただければと思います。

［コンビニエンスストア］　→　1年～2年に一回

［ドラッグストアなどの店舗］ →2年に一回

［一般事務所・Office］　 →3年に一回

［スポーツジム・ホテル］　 →1年に一回

［病院・福祉施設］　　　　→1年に一回

［遊戯施設・ホール］　→2年に一回

［テナント］　　→2年に一回